これが 折りたたみ式カホン

カホンは重量の割にかさ張る楽器なので、ブルーノは組み立てタイプを探していたのですが、メーカー品はブルーノが知る限りでは当時2種類しかなく、残念ながらそれらはブルーノの嗜好に合わない仕様でした。そんな中で2012年秋に偶然知ったのが、フラメンコギタリスト上林功氏が製作している折りたたみ式ハンドメイドカホン(foldable hand made cajon)です。まずは試しと発注したのが、下で1号機と称している楽器でした。発注から約1ヶ月後に届いた楽器は、組立て・解体のいずれも1分もかからない手軽さ。ドライな音質は好みもあるでしょうが、ブルーノは好きなタイプです。折りたたみ式ということで、密閉性次第ではロー成分が薄いのではと想像していたのですが、実際に叩いてみると不満は感じませんでした。ハイからローまで叩き方に追従してくるポテンシャルがあります。ローが出るとは言っても、ふくよかな低音といった形容はふさわしくないと思いますが、フラメンコのためのカホンとして設計されているからではないでしょうか。第一印象では音像がやや散漫な印象を受けましたが、叩いているうちに音がまとまってきました。これはブルーノの技量の問題だったのかもしれません。この楽器、天板には合皮クッション装備でヒップの痛みを軽減させるという心にくい仕様。サイズ・色の特別注文にも対応してくれますし、価格も安い。これぞかゆいところに手が届くカホンと言えるでしょう。ブルーノ超おすすめカホンです。この楽器のおかげで、ブルーノは小さいスーツケース一つにカホン、シンバル3枚、シンバルスタンド2本、シンバルアダプター、譜面スタンド、ACアダプターを加えたマイクユニット、フィンガーシンバル、ミニボンゴ、ラットル、ガングルー、ブラシ、ロッズ、マレット、譜面ファイル、ACアダプター付ハンディビデオレコーダーを収納して、電車でスタジオやライヴ会場へ移動できているわけです。本当にありがたいことです。
2〜4号機でブルーノ自ら調達して特別発注したブビンガ打面は上林氏にも音色の良さを認められ、後に折りたたみ式ハンドメイドカホン(foldable hand made cajon)の標準仕様となっています。またブビンガ打面と色を合わせるためプルーノが特別発注したクッション色(コゲ茶)も、後に標準仕様となっています。




[4号機] 2013年12月納品

打面材:ブビンガ合板(特注),サイズ(HWD):430×300×300,クッション付天板,内弦10本(5本×2)、クッション皮特注(コゲ茶)

 

               打面側                      サウンドホール側                          折りたたみ状態




[3号機] 2013年10月納品

打面材:ブビンガ合板(特注),サイズ(HWD):380×295×295,クッション付天板,内弦6本(3本×2)、クッション皮特注(コゲ茶)

 

                      打面側                  サウンドホール側                       折りたたみ状態

  

             天板のクッションは適度な硬さ                          内弦は6本                      内部のラベル


  

解体の第一段階:天板を外したところ          四ヶ所の留め具を外すと分割できます                     天板も内部収納できます


 

           留め具(4ヶ所のうちの2ヶ所)             留め具に合わせたホゾ穴や、ダボ採用などの細かい配慮




[2号機]  2013年1月納品


打面材:ブビンガ合板(特注),サイズ(HWD):340×295×295,クッション付天板,内弦6本(3本×2)、クッション皮特注(コゲ茶)、打面外塗装特注(メープル色)




[1号機] 2012年10月納品


打面材:シナ合板,サイズ(HWD):410×275×270,クッション付天板,内弦6本(3本×2)

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